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4. 翻訳『ジェーンの物語 伝説のフェミニスト中絶サービス地下組織』

 ローラ・カプラン著 塚原久美訳 書肆侃侃房(書肆侃侃房)より刊行。

 

 中絶が違法だった半世紀前の米国シカゴ。

 女たちが女たちを助けようと立ち上がった違法の地下組織〈ジェーン〉。安全な人工妊娠中絶を求め駆け込んだ女性たちの数は推定1万1000人と言われる。1960年代末から、1973年に最初の合法的な中絶クリニックが開設されるまで米シカゴで活動した〈ジェーン〉のメンバーたちは、違法の堕胎師たちがふっかけてくる高額な費用を払えない女たちのために、自分たちで中絶の技術を学び、推定1万1000人の女性に安全な人工妊娠中絶を提供した。激動の歴史を赤裸々に描いた衝撃的なこのノンフィクションは、リプロの権利が行き詰っている今の日本でこそ読むべき一冊だろう。




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