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執筆者の写真Kumi Tsukahara

要望「経口中絶薬メフィーゴパックのアクセス改善について」

2024年9月28日


厚生労働大臣殿

こども家庭庁長官殿

日本医師会会長殿

日本産婦人科医会会長殿


RHRリテラシー研究所


要望「経口中絶薬メフィーゴパックのアクセス改善について」


 私たちは、リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(RHR)に関連する研究や学習、情報共有などを通じて、日本で暮らす人々のRHRの環境を改善していくことを目指しています。


 経口中絶薬は、女性にとって特に重要な基本的人権のひとつであるRHRを保障するために不可欠な「安全で質の高い中絶サービス」に含まれるべき重要なヘルスケアです。

昨年4月にラインファーマ社の経口中絶薬メフィーゴパックが承認された際に、厚生労働省は「当分の間」は入院設備があり母体保護法指定医師のいる一部の医療機関でのみ使用し、2剤目の使用後は院内待機を求めました。その後、こども家庭庁の研究班が中絶薬の使用実績を調べ、「重篤な合併症はなかった」と結論付けたことを踏まえて、今月25日、厚生労働省の薬事審議会が、一定の条件を満たせば外来での使用を可能とする方針を了承しました。ところが、日本産婦人科医会から慎重な対応を求める声があがり、専門家部会で再度審議することになったと報じられています。



 以上を踏まえて、私たちは次を要望致します。


(1) 経口中絶薬を必要とする人々の手に一刻も早く届けるために、審議に費やす期間を最小限にし、速やかな対応をお願いします。


(2) 中絶は多くの人々が必要とする医療であり、権利です。低廉な価格で入手できるようにすべきです。当面、医師は中絶にアクセスしやすい料金設定をしてください。


(3) 最も立場の弱い若年女性などの望まない妊娠に対する救済措置として、避妊薬や中絶薬を活用している海外の事例などから学び、日本にも取り入れてください。


                                  以上




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